敬愛するHINT会員の皆さまへ
日頃より、本会の活動にご支援ご協力を賜り、役員一同深く感謝申し上げます。
さて、先日お送りしましたニュースレターでお知らせしましたように、コンゴ民主共和国東部で発生した紛争に際し、当役員会は、現地コーディネータの生命に深刻な危険が及ぶことから、隣国ブルンジへの一時避難を認め、必要最低限の緊急費用を止む無く拠出いたしました。
その後、エチオピアで行われた国連主導の10カ国協議により、和平協定がこの2月24日にようやく締結されました。現地コーディネータも3月早々には帰国の予定になっておりますが、昨今の会費収入の減収もあり、当会の財政状況は、来る5月に送金予定の奨学基金プロジェクト費用(1,700ドル)が賄えない見込みに陥っております。その結果、コンゴ民主共和国の東部で私たちが支援しているブカブの子どもたちの状況がさらに厳しいものとなることが予想されます。
ご承知の通り、紛争が終わったとしても、抜本的な再建はこれからであり、今後は殊に未来を担う子どもたちの健康と教育にかかっています。この状況を少しでも変えるために、日本のNGO団体として唯一、ルワンダ紛争終結後も東部ブカブ地域に残り、エポペ31年の土台のうえに継続を続けて参りました、19年目を迎えるHINTの働きに、切にお力添えをいただきたく、本状をもちましてお願いを申し上げる次第です。
現地の子どもたちは、たとえば熱を出した場合、冷えピタシートどころか毛布すら満足になく、冷蔵庫どころか電気も供給されないこともあり、暖房どころか安全な水や日々の糧すら手に入れられない現実があります。また、何時間も歩いてクリニックに着いても、正規の医師や看護師がおらず、必要な薬がないことも珍しくありません。それどころか当たり前のように児童労働に従事させられたり、さらには誘拐されて少年兵にさせられてしまうことすらあるのです。
その大きな原因として、現地は、私たちの携帯電話などの部品として必需品である、レアメタル(希少金属)のコルタンが産出される地域であることが挙げられています。私たちが、これらの製品を当たり前のように使い、健康的な生活を享受しているその陰で、既に数百万人とも言われている人々がその利権のために亡くなっており、今なお、女性や子どもたちをはじめとする多数の犠牲者が出て苦しみ続けているのは、あまりにも皮肉で悲惨な状態と言えないでしょうか。
現在、多くの子どもたちが、HINTの奨学基金のおかげで、昼夜働くことなく、食事をしながら勉強を続けることができるようになりました。皆さまのお支えによって学び続け、「ぼくは大きくなったら、医師か、牧師か、教師になりたい。この国をきっと平和にするために」と語っていた少年は、来年にはついに医師になります。
日本の経済状況も厳しい中、このようなお願いをすることは誠に恐縮ではございますが、この緊急時に鑑み、HINTの会費、あるいは、金額の大小に関わらずあらためてご寄付をお願いできないでしょうか。どうか、皆さまの温かいご支援、ご協力を引き続き賜りますよう伏してお願い申し上げます(本状との行き違いにより、既にお納めいただいている場合には何卒ご容赦ください)。
深い感謝をこめて
東京都認証 特定非営利活動法人ヒューメイン・インターナショナルネットワーク(HINT) 役員会
進藤重光 石田達也 長野圭子 桐山泰柾 国府俊明 酒井匠 末吉孝幸 高橋章 竹村太郎 藤井記雄
***振込先***
■郵便振替口座:00120-1-596327 口座名義:特定非営利活動法人HINT
■ゆうちょ銀行口座:記号10010 番号26990711
■(他銀行から振り込む場合 店名:008 種目:普通 番号:26990711)
口座名義:特定非営利活動法人ヒューメイン・インターナショナル・ネットワーク
■銀行口座:三井住友銀行 新宿支店 普通預金 3390001
口座名義:特定非営利活動法人ヒューメイン・インターナショナル・ネットワーク
※ご参考 (年間会費) 賛助会員: 一口5,000円から ・ 学生会員: 一口2,000円から
(ご寄付) ご指定なし: 全プロジェクトへの寄付 ・ 指定寄付: ご指定のプロジェクト名をご明記ください
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