ベトナムでの支援活動を始めて数年後の2002年、その頃まだ二つの教会施設と使われていない土地の他には何もなかったタン・ハー村で、HINTは現地のホアン司教から壮大な構想を打ち明けられました。
『タン・ハー村に漢方薬の農園を開墾・運営したいんだ!将来的には、タン・ハー村の子供達をホー・チ・ミン・シティの高等教育機関に就学させ、漢方医学・漢方薬についての知識を習得し、タン・ハー村の医療行為、医薬品調合などを担って貰いたいんだ!』
そして、それから3年後の2005年。現在のタン・ハー村には、漢方薬を育てるグリーンハウス、ハーブを植える土地、糞をエネルギーとして煮炊きに活用する豚舎、少数民族の為に貴重な栄養源のミルクを搾乳する牛舎、とうもろこしや米の栽培を行う広大な敷地など、見渡す限りの一大農園が展開されています。
薬草園ではアロエやその他薬草が栽培されており、鼻や胃の治療、高血圧の抑制や鎮痛剤として処方されています。また農園は、ビエンホア氏の聖ヨハネ男子修道院と協働し、収穫された薬草から漢方薬を精製し、診療所にて処方を行っています。HINTはこれまでに、その診療所にて従事する漢方医6人の育成を支援してきました。
薬草園プロジェクトの現地責任者であるホアン司教から頂いたお手紙や、2002年及び2005年に実施されたベトナムスタディーツアーの報告・感想などはHINTライブラリーにてご覧になれます。
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