見るほどに真に迫った彼のことばが、一綴りの切り取られた現実となって描かれている。
厳しくも、寂しくも、見てはならないものを見続けてきた者だけが識る、愛と哀しみのなかで生をうけた真実がそこに佇んでいると言えようか。
哭きたいような、叫びたいような、今もなお続けられている日々が、私たちに迫り来る。
深刻でありながら忘れがちな、あまりにも何気ない日常。しかし、決して目を背けてはならない世界の日常がそこに生きている。
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この大地に命与えられし者たちへ 著:桃井 和馬
価格:¥2,520 |