エポペにようこそ

本日はご来店いただきまして、誠にありがとうございます。


*エポペとは

 エポぺは、フランス語で「美しい冒険」。作家・遠藤周作著「おバカさん」(講談社刊)のモデルとして知られているジョルジュ・ネラン神父の命名によります。

 このEPOPEEをフランス語の辞書でみますと、「叙事詩」「英雄的行為」などと訳されています。しかし、三島由紀夫の作品をフランス語に翻訳(ユネスコ刊)して世界に紹介したネラン神父によると、「美しい意味しかもたないこの言葉の特徴を、『美しい冒険』として表現することこそが最もふさわしい」とのこと。皆さんはこのことばの響きにどなんな印象をもたれるでしょうか。詳細はG・ネラン著「おバカさんの自叙伝半分」(講談社刊)「ま、飲みながらでも」(フリープレス刊)などをご一読ください。


*なぜ、飲食店?

 さて、エポペの創業は1980年にまで遡り、カトリック教会の枢機卿や司教、司祭、修道院や施設などとの協力や深い結びつきのなかで運営されております。でも、どうして、教会関係者がお酒も出す飲食店を? と思われる方がいるかもしれません。それには深い理由があります。

 ギリシア語で、親しく友愛をもって食べる食事のことを愛餐(アガペー)とよびますが、この愛餐こそがキリスト教の愛を説明するために用いられる「無償の愛」(アガペー)の語源なのです。聖書のなかにさえ、「大酒飲みの大食らい」となじられたと記録されているイエス・キリストは、さまざまな罪人、大酒飲みや娼婦、ローマのための税金取りといった、当時蔑まれていた人々とも進んで食事をともにしました。そして、忌み嫌われていた重い病気の人たちとも直接触れ合い、時の権力者や偽善者に対しては歯に衣着せぬ直言を続けたのです。

 こうして迎えた、最後の晩餐のときの「パンとぶどう酒」がミサの原型であることをご存じの方も多いことでしょう。「食事の終わりに同じように盃を取り……」。今でも、ミサの最も大切な部分では司祭がこう唱えます。つまり、ともに食事をすることを、イエスはそれほどまでに大切にし、ついには記念のための礼拝行為とさえしたのです。


*出会いからNGO活動へ

 このように、さまざまな方と一緒に食事をしながら友情を育むことは、キリスト者たちの基本的な姿勢だったことがおわかりいただけたでしょうか。エポペは初代教会から大切にしてきたその精神を自然なかたちで継承していると言えるのです。詳しくは、現在の責任者も教会の専任スタッフでございますので、キリスト教に関してのご質問はいつでもお気軽にお声をおかけください。

 ここで出会って結婚されたカップルも多く、28年間に洗礼を受けた方は100名近くにもなります。エポぺ・スタディツアーとして、インドのマザーテレサの修道院やベトナムの少数民族の無料診療所、韓国の福祉施設などを訪問した方はのべ300名以上にのぼり、日本の福祉施設「カリタスの家」でのボランティア活動や佐藤初女さんの「森のイスキア」との交流も行われています。

 これらの活動は個性豊かな留学生スタッフ登用や、10年目を迎える特定非営利活動NPO法人ヒュ−メイン・インターナショナル・ネットワークHINTの創設へとつながり、アフリカの奨学基金運営やベトナムの少数民族の学校、井戸、乳牛を贈る活動などに広がっております(詳しくはHINTパンフレットをご参照ください)

EPOPEE