コンゴ民主共和国: 奨学生 カベ・カンキスィンギさんから頂いたお手紙

本日現在における、学業等の状況をご報告致します。 今日まで私の学業に対して資金面の援助を頂いたことにお礼申し上げます。お蔭様で、私の健康状態などの様々な困難にも拘らず、現在まで学業を続けることができました。日本の人々、特にHINTの皆さんには、コンゴ民主共和国のブカヴで展開される奉仕にお礼を申し上げます。そしてムサギ・K ・T氏には、頂いた助言や、物心両面にわたる支援に対してお礼申し上げます。

学業の状況は以下の通りです。
私の在籍する法学部は、教授が足りないため、他の大学への統合を余儀なくされています。教授たちの多くは戦闘のないキンシャサやルブンバシ (Lubumbashi)から派遣されていましたが、コンゴ民主共和国で続いている内戦のせいで、ブカヴに来ることもままなりません。 目下のところ授業は、ブルンディやルワンダなど近隣国から派遣された教授たちが維持しています。 以上の事情から、私たちの所属する学部は、ゴマ(ブカヴから350km。北キヴ州の州都)に移転されました。教授たちは外国の出身者です。 私たちの学部には良い図書館がありません。そのため私は、私立の図書館、たとえばフランス文化センターと大湖地域自由大学の図書館への入場権を入手せざるを得ませんでした。 ゴマに住むには、住まいも問題です。ゴマには親戚もいないため、家賃の支払いにはHINTとPAETAの支援を仰いでいます。私の食費、学費もです。 こうした事情から私は、地元で教授陣を賄えるUCB(ブカヴ・カトリック大学)への移籍を希望しています。移籍は申請通り承認されています。 単位の取得状況については、別にお送りする成績証明書の写しをご参照下さい。私はすべて試験で及第点を取ることができました。 1999/2000 年度の学期は、2000 年4月に始まり、2000 年12月まで続く予定です。 最後に、 HINT会員の皆さまにお礼申し上げます。本信が皆様のご懸念を払拭することを祈りつつ、深甚な感謝を込めて、敬具。

カベ・カンキスィンギ
(2000年3月 CUB(ブカヴ大学センター)に就学中)